国際公園レクリエーション管理行政連合(イフプラ)の大会

(1998年6月30日)

浜松市が2004年の開催地に立候補

園芸博と連携狙う

公園やレクリエーション施設、余暇対策などの管理運営技術、行政問題などについて考える国際組織「国際公園レクリエーション管理行政連合(IFPRA、イフプラ)」の世界大会を、静岡国際園芸博が開かれる2004年に浜松市で開催することを目指して、IFPRA・ジャパン(佐藤昌会長)はこのほど開いた総会で、日本開催に立候補することを決めた。

パリ、ジュネーブ、モントリオール

静岡県が1998年6月29日明らかにしたもので、これを受けて10月にオーストラリアのメルボルンで開かれる世界大会で、浜松市が正式に立候補を表明する。2004年の世界大会については現在、パリ、ジュネーブ、モントリオールが誘致に名乗りをあげているという。

公園緑地管理財団

IFPRA世界大会

ロンドンで初開催

IFPRAには、世界41カ国・地域から行政機関や学識経験者ら124団体・340個人が参加している。日本の会員は36団体・30個人。世界大会は1957年にロンドンで初開催され、1977年からは3年ごとに開かれている。会期は7-10日間で、約400人が参加する。2001年は南アフリカで開かれる予定。

国際園芸博

静岡県は国際園芸博盛り上げのため、さまざまな関連イベントの誘致に力を入れている。IFPRA世界大会も、その一環。今後、浜松市をはじめ建設省(国土交通省)や公園緑地管理財団、IFPRA・ジャパン関係者らと連携を深め、誘致成功に向けて取り組んでいく考えだ。

景観と緑化国際コンペで浜松市が最優秀賞

(1999年2月19日)

日本で初の受賞

アラブ首長国連邦(UAE)

浜松市は1999年2月18日、2月11-15日までアラブ首長国連邦(UAE)のアル・アイン市で開かれた、都市を対象にした景観形成や緑化事業を競う国際コンペティション「ネイションズ・イン・ブルーム98」の最終審査会で、浜松市が人口30万から150万の部門で最優秀賞を受賞したと発表した。ネイションズ・イン・ブルーム98は2004年の国際園芸博に合わせ、浜松市で世界大会を開くことが決まった「国際公園レクリエーション管理行政連合(IFPRA)」の主催で、今回の最終審査会にアジア地区からは浜松市だけが出場していた。過去には日本から大阪市や大宮市などが出場しているが、最優秀賞に輝いたのは浜松市が初めて。

誘致活動

浜松市はIFPRA世界大会の誘致活動の一環でネイションズ・イン・ブルーム98に応募。最終審査会に進む25都市の中に残ったため、2月9日から17日まで佐々木健助役と公園建設課、広報課の職員4人がアル・アイン市を訪れた。

プレゼンテーション
「地域との連携」の部門

最終審査会では、職員らが浜松市の景観や花と緑についての歴史、ボランティアによる花づくりなどを紹介したビデオ、スライドを使い英語で約30分間のプレゼンテーションをした。IFPRAが示した審査基準は(1)ランドスケープのマネジメント(2)歴史的資源(3)環境への配慮(4)地域との連携(5)将来への計画性-の5項目。浜松市は5つの基準をバランスよくクリアした都市に贈られる最優秀賞を受賞したほか、「地域との連携」の部門でもテーマ別特別賞を獲得した。

アクトシティ浜松

また、運営委員会からは、2000年2月に「ネイションズ・イン・ブルーム99」の最終審査会を浜松市で開催することも承認されたという。2月10日から14日までアクトシティ浜松を会場に、世界25都市から4人ずつスタッフを招いてプレゼンテーションを行う。

IFPRAアジア太平洋事務局長が浜松市を訪問

(1999年11月10日)

IFPRA(イフプラ)

IFPRA(イフプラ=国際公園レクリエーション管理行政連合)アジア太平洋支部のジョン・ブランデンブルグ事務局長が1999年11月8日、浜松市を訪問、2000年2月に浜松市で開催する「ネイションズ・イン・ブルーム99」最終審査会の会場などを視察した。また、2004年の「静岡国際園芸博」開催予定地の庄内半島も見学した。

公園やレクリエーション管理部門

ブランデンブルグ事務局長はオーストラリア・ロックデイル市の職員で、公園やレクリエーション管理部門の専門家。最終審査会の開催市と会場のアクトシティ浜松コングレスセンターを視察し、参加各国の資料にする。

表敬訪問

北脇保之市長への表敬訪問に続き、浜名湖、庄内半島などを視察したブランデンブルグ事務局長は「ロケーションが素晴らしい。浜松はさまざまな可能性を秘めていますね」と話した。

花と緑の都市づくり国際コンペティション

(2001年12月5日)

山形の寒河江市が銀賞

住民主体の取り組み評価

世界各国の都市の景観や環境保全の取り組みを評価する国際コンクール「ネーションズ・イン・ブルーム2001(花と緑の都市づくり国際コンペティション)」で、山形県寒河江市がB部門(人口2万1-7万5000人)の銀賞を獲得した。入賞したのは我が国では寒河江市だけだった。

花と緑の都市づくり

ネーションズ・イン・ブルーム2001は、英国に本部を置く国際公園レクリエーション管理行政連合の主催。花と緑の都市づくりを実践している各国の都市について、〈1〉景観向上〈2〉文化遺産管理〈3〉環境に敏感な実務--などの5項目について審査する。

人口規模別の5部門

今回は人口規模別の5部門に、19か国から41都市が参加、最終審査が2001年11月29日から12月3日まで中国で行われた。

全国花のまちづくりコンクール
農林水産大臣賞を受賞

寒河江市は2000年の「全国花のまちづくりコンクール」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞するなどしたため、国土交通省からの国際コンクールへの参加要請を受け、参加。いずれも住民主体で実践している「国道112号線沿線への花の植栽活動」「農業用水路の親水公園化」「河川への浄化ブロック設置」などの取り組みをアピールした。B部門で米国のコーラルビルに次いで、英国のホーシャムとともに銀賞となった。

寒河江市都市計画課
全国都市緑化フェア

寒河江市都市計画課は「市民主体の取り組みが国際的に評価されてとても光栄。2002年寒河江市内を主会場に開催される全国都市緑化フェアに向けても弾みになる」と話している。

イフプラの国際コンクールで銀賞

(2003年10月13日)

岐阜馬瀬村、花と緑のコンペティション

人口1600人、みんなの村づくり実る
合併後も景観磨きたい

アユ釣りの名所で全国に知られる岐阜県馬瀬村が1994年から進めている「清流文化創造の村づくり構想」が、オランダで開かれた国際コンクール「花と緑の国際コンペティション」(2003年10月2~6日、国際公園レクリエーション管理行政連合主催)の銀賞に輝いた。2004年春、益田郡5町村での合併を控える馬瀬村は「合併後も清流・馬瀬川と美しい山村景観を生かした村づくりに磨きをかけていきたい」と話している。

アイルランド、カナダ
オランダのアペルドーン市

花と緑の国際コンペティションは、世界中の都市や自治体が、環境保護の取り組みや、住み良さを競い、優秀な自治体を表彰する。8回目を迎えた今回はオランダのアペルドーン市を会場に、人口別の5部門合わせ50カ国が参加した。馬瀬村は人口2万人以下の部門(14カ国参加)に参加。小池永司助役が「清流文化創造の村づくり構想」を発表し、アイルランド、カナダに次いで3位に入った。

馬瀬村とは

馬瀬村は南飛騨地方の西端に位置する人口1600人の山村。地域の人々が一丸となって美しい村づくりに立ち上がり、1994年から清流・馬瀬川と、美しい山村風景を創り出す豊かな森林資源を保護・活用しながら「清流文化」の創造に力を入れている。

景観色で塗装

これまでの取り組みとして▽看板などを統一するサイン計画▽ガードレールの裏面を景観色で塗装▽道沿いや川の眺望を良くする沿道修景▽魚の生息環境を守る保全林の設定▽釣りアカデミーの開校--などを実施してきた。

岡山市まちづくり IFPRAの国際審査で3位

(2004年10月28日)

緑道公園整備など評価=岡山

20-75万都市の部
岡山市「自信と誇り持って」

カナダで開かれた住みよいまちづくりを評価する国際コンクール「リブコム2004」(国際公園レクリエーション管理行政連合=IFPRA(イフプラ)主催)で、岡山市が人口20万-75万人都市の部「カテゴリーD」で3位に入賞した。中心部にある西川緑道公園の整備、高松地区の有機無農薬農業などを発表し、岡山市は「世界の水準でまちづくりが評価された。市民に自信と誇りを持ってもらいたい」としている。

英国ロンドン
環境管理

IFPRAは英国ロンドンに本部がある環境管理の向上などに取り組む団体で、リブコムは地方自治体を対象に環境管理や住みよいまちづくりをテーマに開催。カナダのナイアガラホールズで2004年10月14-18日に開かれた最終審査には20か国48都市が参加し、岡山市はカテゴリーDの7か国7都市と発表で競った。

ミュンスター(ドイツ)
シアトル(米国)

発表では、岡山市内の様子を写したビデオを映し、113枚の写真を使って▽住民の清掃活動で景観を保っている西川緑道公園▽後楽園で行われている伝統行事の茶会▽ハーブと野菜を一緒に育てることで防虫効果が得られる高松地区の有機無農薬農業▽吉備津神社の屋根のふき替え技術--などを紹介。常熟(中国)と並んで3位となった。1位はミュンスター(ドイツ)、2位はシアトル(米国)だった。発表に参加した井口義也・市助役は「市民が自主的に参加している活動など世界の取り組みを見聞きして勉強になり、今後のまちづくりに生かしたい」と話している。